米国向けの物流計画を立てる

提供: Ingram Micro Commerce and Lifecycle Services

1 概要

課題

世界 3 位の人口を誇る世界最大の経済大国である米国は、ターゲットとして検討すべき市場であることは明らかです。あらゆるセクターで e コマースが拡大する中で、デジタル ショッピングへの世界的な移行を主導する国であり、非常に大きなビジネス チャンスがあります。たとえ米国が貴社の成長戦略に直接関係がなくとも、世界の通商事情に大きな影響力を持つ国なので、広義の経済的な展望を描く際に考慮すべき国といえます。

目標

このガイドをお読みいただくと、米国が持つ潜在的なビジネス チャンスと、それを最大限に活かす方法について理解できます。また、グローバル パワーバランスにおける米国の位置づけと、それがビジネスに与える影響についても大枠をつかむことができます。

2 米国への進出

10 年以上にわたって e コマースの世界を席巻してきた米国は、現在、世界で 2 番目に大きな e コマース市場になっています。2018 年の米国の e コマース売上高は 4,610 億ドルと推定されており、国内の小売売上高の約 9% に相当します。米国では 1 億 9,000 万人を超える消費者がオンライン ショッピングを利用すると予測されており、2018 年には人口の 79.6% がオンライン ショッピング ユーザーになると推定されています。e コマース業界の最大手である Amazon と eBay を中心に、e コマースはあらゆるセクターで拡大しています。一般に米国の消費者は、アパレル、アクセサリ カテゴリや、健康、美容カテゴリの商品については、国外のウェブサイトで購入します。

米国には、世界最高レベルの規模と効率性を誇る物流インフラが整備されており、現在は、今後の e コマース需要に対処するためのアップグレードが進められています。西海岸の港湾都市であるロングビーチから、オマハやメンフィスの内陸の輸送拠点、ラレードの国境検問所、シカゴ オヘア国際空港まで、米国は南北アメリカ大陸にとどまらない物流の一大拠点となっています。

米国には、インフラだけでなく、テクノロジーを基盤とした物流環境があるというアドバンテージもあります。物流サービス プロバイダは統合と自動化への移行を進めており、倉庫ロボットなどの新しいテクノロジーを提供してサービスを改善しています。

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3 米国におけるビジネス展開の概要とメリット

  • 米国の主要な小売業者の 40% は、e コマースで注文した商品の店舗受け取りになんらかの形で対応しており、消費者の 45% 以上は、店舗受け取りのオプションを使用する傾向があります。e コマースのマルチチャネル対応機能とインフラは、利用者の増加に合わせて急速に発展し、改善されています。

  • サイバー マンデーは、1 年の中でオンライン ショッピングが最も盛り上がる日で、1 日の売上高が今後 5 年間で 2 桁成長すると見込まれています

  • 米国で特に重視されている輸入品は、農産物(4.9%)、工業用品(32.9%: そのうちの 8.2% は原油)、資本財(30.4%: コンピュータ、通信機器、自動車部品、事務機器、電力機械など)、消費財(31.8%: 自動車、衣料品、医薬品、家具、玩具など)

  • 米国には 149 の港湾があります。トン数と 20 フィート コンテナ換算を基準にすると、サウス ルイジアナ、ヒューストン、ニューヨーク、ニュー ジャージー、ロングビーチの港湾が上位になります

4 消費者の動向

新規市場へ参入する際は、消費者行動について考えることが極めて重要です。ターゲットとする消費者は、通常どのように商品を購入し、どのような配送方法を選択しているのでしょうか。消費者の動向が米国市場進出に与える影響については、以下のデータが検討材料となるでしょう。

  • 米国人の 80% 以上はオンラインで商品を購入し、51% 以上はモバイル デバイスで購入します

  • 米国人の 30% 以上は毎週オンラインで商品を購入し、80% は最低でも月に数回はオンラインで購入します

  • 買い物客の 23% はソーシャル メディアでのおすすめ情報やレビューを参考にします

  • 米国人の 23% は、即日発送に追加料金を支払うことに躊躇しません。米国人の 40% は配送オプションの不足を理由に購入をキャンセルしたことがあるというデータがあるため、さまざまな配送オプションを提供することをおすすめします

  • 米国人は配送プロセスの透明性を重視し、1 日に 1 回以上は商品の注文ステータスをチェックするのが一般的です

  • オンライン ショッピング ユーザーは、メールでの追跡番号確認やテキスト アラートなど、最新の配送情報を求めています

  • オンラインでの平均注文額は 80 ドル前後です

  • 即日配送、翌日配送、早期配送のオプションが非常に重要で、多くの米国人は無料送料を好みます。米国人の 54% は、送料が高いことがわかるとショッピングカートを放棄します。この数字は前年より 10% 下がっています。これには、e コマースサイトが送料を低く抑えることの重要性を理解し、それに応じて対処したことが表れています

5 米国でビジネスを始めるには

米国市場への参入を検討する際は、会社を設立することの利点と問題点、そしてご自身のビジネスに適した会社形態を考えてみてください。米国の EIN(連邦雇用主番号)を申請し、ご自身の商品に輸入申告が必要かどうかをご確認ください。また、米国内のターゲットとする地域をカバーしている納品センターと運輸業者を見つけます。

マーケット ファインダー には、世界銀行が発表する「ビジネスのしやすさ指数」(Doing Business Index)が掲載されており、米国でのビジネスのしやすさをあらかじめ知ることができます。この指数は、世界各国での現地法人の設立と運営のしやすさを 1~190 の範囲で示したもので、10 個のテーマ(電気事情、信用の得やすさ、越境取引のしやすさなど)に沿って評価されています。

新規市場に参入する際は、行政、規制、物流などの分野で発生し得る問題を把握しておくとよいでしょう。法的要件を確認したり、物流計画を立てたりする際は、マーケット ファインダー をお役立てください。詳細なガイドやインサイトを含む、サポートおよびツールをご利用いただけます。

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Ingram Micro Commerce & Lifecycle Services は、需要と供給をつなぐための物流ソリューションを提供しています。

注意

本サイトで提供されている資料は、情報提供のみを目的としています。財務、税務、法律に関するアドバイスは、専門家にご相談ください。