オーストラリア向けの物流計画を立てる

提供: Ingram Micro Commerce & Lifecycle Services

1 概要

課題

多様性に富み、若い年齢層の国民が多く、アジア太平洋地域をターゲットにするうえで戦略的位置にあるオーストラリアは、ビジネス拡大の機会が豊富です。オーストリア自体の市場規模はそれほど大きくないものの、多くの企業はオーストリアで開業してその後規模を大きくしたり、オーストラリアをグローバル戦略の足掛かりにしたりしています。

目標

このガイドを読むと、オーストラリアが提供するビジネス チャンスとそれを生かす方法を理解できます。また、世界のパワーバランスの中でのオーストラリアの立ち位置と、それがビジネスに影響を与える理由がわかります。

2 オーストラリアへビジネスを拡大する

オーストラリアは近年進化を遂げ、現在は、多くの企業が魅力的なアジア太平洋地域への足掛かりと考える主要な消費者市場です。豪州・中国間自由貿易協定などの合意を通じて、オーストラリアはアジアとの協力関係を築いています。しかし同時に米国の文化やブランドとも高い親和性があります。多様な影響、政府のインセンティブ、若い年齢構成など、オーストラリアは e コマースと納品について魅力的な市場となっています。

オーストラリアの地図

3 オーストラリアにおけるビジネス展開の概要とメリット

  • 人口増加の 60% を移民が占める多様性に富んだ人口構成。そのため、新しい商品や企業を受け入れやすい国になっています1

  • 人口の 90% は都市に居住(主な都市部はシドニーとメルボルン)2

  • オーストラリア郵便公社によると、東海岸にある大部分の都市への配送所要日数は平均 1~3 日、東海岸からパースや西海岸の都市へは平均 5~6 日3

  • オーストラリアは 1 人あたりが衣類に費やす金額が世界で最も多く、しかもその額は 2025 年までに 56.5% 増加すると予想されている。オーストラリアはアパレル産業と、ライフスタイルやスポーツ用品などの業種にとって非常に魅力的な環境4


  1. オーストラリア統計局 

  2. 世界銀行 

  3. オーストラリア郵便公社 

  4. Statista 

4 消費者の動向

新規市場へ参入する際、消費者行動について考えることは極めて重要です。ターゲットとする消費者は、通常どのように商品を購入し、どのような配送方法を選択しているでしょうか。消費者の動向がオーストラリア市場進出に与える影響については、以下のデータが検討材料となるでしょう。

Roy Morgan による最近の研究では、2016 年にオーストラリアの人々がオンライン ショッピングに費やした金額は 410 億ドルを超え、10 人中 4 人が月に 1 回以上 e コマースのショップで買い物をしています。

  • オーストラリアの消費者は、同日配送を含めた迅速な配送を希望しています。80% を超えるオーストラリア人が同日配送を使用したことがあるか、使用を希望し、75% が週末または業務時間後の配送を使用したことがあるか、使用を希望しています1
  • オーストラリアの販売店が現在提供している一般的な配送オプションの上位 3 種類は、標準、速達、店舗受け取りです
  • アプリでもウェブベースでもモバイル対応ショッピングによって、購入者はどこにいても買い物ができます。オーストラリアでは 1,940 万人以上が携帯電話を使用し、e コマース取引の 35% 以上がモバイル デバイスで行われ、モバイル ユーザーの約 27% が毎週買い物を行っています2

  1. e コマースの配送戦略に関する Temando によるレポート 

  2. eMarketer 

5 納品モデル

オーストラリアへの国境をまたいだ展開

オーストラリア市場を試すことは多くの企業にとって非常に簡単です。アジア太平洋地域のどこかの場所を利用すれば、そこから国境をまたいでオーストラリアへ配送できます。オーストラリアの人々は国境をまたぐショッピングに慣れているため、そうした戦略を受け入れやすい市場になっています。オーストラリアへの主な中継地点となるのは香港、中国、シンガポールです。

オーストラリア国内での納品

オーストラリアでの納品モデルで最も一般的なのは、シドニー地域に納品センターを 1 か所用意するか、シドニーとメルボルンに 2 か所用意する方法です。このシナリオでは、シドニーとブリスベンはシドニーで対応し、メルボルン、パース、アデレードはメルボルンで対応します。

6 輸送機関

小包配送業者

オーストラリアで最も一般的な配送業者はオーストラリア郵便公社で、オーストラリア全土を対象としています。オーストラリア郵便公社には複数の配送方法があり、さまざまな輸出プランに対応できます。全国数百か所のロッカー ステーションには、安全な荷物受け取りロッカー(24 時間年中無休)もあります。

ビジネス向け小包配送:

  • オーストラリア郵便公社と Toll が 60% のマーケット シェアを占有
  • TNT のマーケット シェアは 10%
  • DHL のマーケット シェアは 5%

DtoC 向け配送:1

  • オーストラリア郵便公社が 75% のマーケット シェアを占有
  • Toll のマーケット シェアは 10%
  • TNT のマーケット シェアは 5%

その他の小包配送業者

オーストラリアの市場には多数の宅配業者や小包配送業者が参入し、画期的な配送ソリューションを提供しています。以下はその一部です。

  • Sendle は提携先の宅配業者の注文の空き容量を活用

  • ParcelPoint はニューススタンド、薬局、コンビニエンス ストアなど 1,500 を超える販売店を利用し、受け取り場所を提供

  • WizMe は配送料が全国均一の 10.69 ドルで、低料金の受け取りボックスも提供


  1. The Australian 

7 オーストラリアでビジネスを始めるには

オーストリア自体の市場規模はそれほど大きくないものの、多くの企業はオーストリアで開業してその後規模を大きくしたり、オーストラリアをグローバル戦略の足掛かりにしたりしています。

オーストラリア市場への参入を検討する際は、会社を設立することの利点と問題点、そしてご自身のビジネスに適した会社形態を考えてみてください。事業の手段が決まったら、ABN(事業者登録)、TFN(タックス ファイル ナンバー)、GST(物品サービス税)、PAYG(源泉徴収制度、employees がある場合)に申請します。

また、商品に輸入申告書が必要かどうか、オーストラリアで独自のドメインを設定する場合は商標登録が必要かどうか決定する必要があります。最後に、進出を考えている地域で展開している納品センターと運送業者を探します。

Market Finder には、世界銀行が発表する「ビジネスのしやすさ指数」(Doing Business Index)が掲載されており、オーストラリアでのビジネスのしやすさをあらかじめ知ることができます。これは、世界の各経済圏において、企業にとって現地法人を設立、運営することがどれだけ容易かを 1~190 の範囲で示したもので、10 個のテーマ(電気事情、信用の得やすさ、越境取引のしやすさなど)に沿って評価されています。

新規市場に参入する際は、行政、規制、物流などの分野で起こり得る課題を把握しておくとよいでしょう。法的要件を確認したり、物流計画を立てたりする際は、Market Finder をお役立てください。詳細なガイドやインサイトを含む、サポートおよびツールをご利用いただけます。

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Ingram Micro Commerce & Lifecycle Services は、需要と供給をつなぐための物流ソリューションを提供しています。

注意

本サイトで提供する資料は、情報提供のみを目的としています。財務、税務、法律に関するアドバイスは、専門家にご相談ください。