グローバルなキーワード ターゲティング

グローバルなキーワードを拡張および最適化するためのガイド

1 概要

課題

新しい市場で広告掲載を行う際は、その地域での検索行動や文化、言語を理解していないと、キーワードの特定が難しい場合があります。

目標

キーワードを拡張および最適化して、海外の新規顧客にアプローチする方法を把握します。

解説

キーワード プランナーは、新しいキーワードを設定したり、既存のキーワードを拡張したりする際に役立つ Google 広告の無料ツールです。新しい市場に進出するためのグローバル キャンペーンを作成しようとしている、すべてのビジネスに役立つリソースです。

キーワード プランナーを利用すれば、さまざまな国でのキーワード ボリュームや競合レベルを簡単に確認できます。検索ボリュームを、サイトのコンバージョン率、直帰率、サイト滞在時間、リピート アクセス数と関連付け、今後の検索広告キャンペーンで特に高い成果が見込めるキーワードを簡単に見つけ出すことができます。キーワード プランナーでは、指定した国または言語でのキーワード候補のリストが生成され、各キーワード候補の月間検索ボリュームも把握できます。ここでは、キーワード プランナーを活用して効果的なグローバル キャンペーンを作成する方法をご説明します。

キーワード プランナーの機能

  • 追加キーワードを調べる — 既存のキャンペーンに追加するキーワードを探す際に、広告主様の商品やサービス、ランディング ページ、さまざまな商品カテゴリに関連する語句を基にしたキーワードと広告グループの候補を確認できます。

  • 過去の統計データやトラフィックの予測データを確認する — 新しいキャンペーンや既存のキャンペーンでどのキーワードを使用するか決める際に、統計データ(検索ボリュームなど)を参考にすることができます。予測データ(推定クリック数や推定コンバージョン数など)を見れば、特定の入札単価や予算を設定した場合に、対象のキーワードでどの程度の成果が見込めるのかを大まかに把握できます。入札単価や予算を決める際の指針にもなります。

ガイド

キャンペーンは言語別に作成しましょう。特定の言語を話すユーザーにアプローチする最適な方法は、その言語を使用したキーワード、広告、ランディング ページを用意することです。以降のチャプターで、キーワード プランナーを利用してキャンペーンを成功させるための基礎を構築する方法を解説します。

2 フレーズ、ウェブサイト、カテゴリを使って新しいキーワードを検索する

キーワード プランナーでは、新しい市場に最適なキーワードを生成し、時間の経過とともにキーワードを拡張できます。たとえば、キーワード プランナーを使用して、具体性が高く検索ボリュームは少ないものの、コンバージョン率は高いキーワード(ロングテール キーワード)を見つけることができます。

ロングテール キーワードとは、3~5 語で構成される具体性の高いフレーズのことで、ユーザーが実際に購入を検討しているときに使用されます。具体的な例として、あるユーザーがまず「ダイニング チェア」という語句で検索したとします。その後、さまざまなウェブサイトでスタイルを確認したり比較したりしながら、選択肢を絞り、「イームズ スタイル モダン ダイニング チェア」という語句(ロングテール キーワード)で検索するに至るという具合です。

ターゲットに設定すべきキーワードを見つける方法

Google 広告アカウントで キーワード プランナー にアクセスします。

  • キーワード プランナーには、Google 広告の管理画面の [ツール] タブからアクセスします。
  • [新しいキーワードを見つける] という検索ボックスに、以下のようなキーワードを入力するか貼り付けます。キーワードが入力されるごとに Enter キーを押します。
    • 広告主様の商品やサービスを表す語句
    • ウェブサイト上の特定のページ、またはウェブサイト全体の URL
  • [開始する] をクリックして表示されるキーワード候補
  • [プランの概要] タブで確認し、ダウンロードしたキーワード

  • [候補を取得] をクリックします。

  • [広告グループ候補](デフォルトで表示)か [キーワード候補] タブでキーワードを確認します。

候補を追加

広告グループにキーワードを追加するには、広告グループをクリックしてから、追加するキーワードのボックスをオンにして、[プランに追加] をクリックします。

候補を削除

広告グループからキーワードを削除するには、[キーワード] タブにアクセスして広告グループをクリックし、削除するキーワードの横にある [X] をクリックします。広告グループ全体を削除するには、[広告グループ] タブにアクセスし、その広告グループの横にある [X] をクリックします。

入札単価の範囲の変更

上限クリック単価の範囲を調整して、プラン内のキーワードが獲得できるクリック数と費用の見積もりを確認できます。

3 予測データと過去のデータを確認する

既存のキーワードがある場合は、検索ボリュームの統計データを見ることで、どのくらい検索されているかを把握できます。キーワードを広告グループに分類することもできます。

その方法

Google 広告アカウントで キーワード プランナー にアクセスします。

  • [使用しているキーワードに関する指標や予測データを確認する] をクリックします。
  • [使用しているキーワードに関する指標や予測データを確認する] という検索ボックスに、カンマまたは改行で区切る形でキーワードを入力するか貼り付けます。これらのキーワードは、アカウント内の既存のキャンペーンには追加されません。

  • [開始する] をクリックして予測データを確認します。
  • 平均月間検索回数などの過去のデータや、競合状況のデータを見る場合は、ページ上部の [過去の指標] タブにアクセスします。

ガイド

トラフィックの予測データを算出する際は、そのキーワードで使用されているマッチタイプのみが考慮されます。たとえば、完全一致としてキーワードを追加すると、そのキーワードが完全一致で使用された場合の予測データが表示されます。

4 既存のキーワードを組み合わせて新しいキーワードを取得する

複数のキーワードを自動的に組み合わせることで、キーワードを 1 つずつ組み合わせる手間を省くことができます。新たに組み合わせたキーワードについても、過去の掲載結果データやトラフィックの予測データを確認できます。

たとえば、高級リゾート チェーンの広告を掲載しているとします。次のように、地域名に関するキーワードのグループと、リゾートの内容を表すキーワードのグループがあるとします。

キーワード リスト 1 キーワード リスト 2
メキシコ 高級リゾート
カボ ホテル
カンクン ビーチリゾート

この 2 つのグループのキーワードを組み合わせることで、「カボ ホテル」、「メキシコ 高級リゾート」といった新しいキーワードを作成できます。こうした新たに作成したキーワードについても、トラフィックの予測データや過去の掲載結果データを確認できます。

その方法

Google 広告アカウントで キーワード プランナー にアクセスします。

  • [キーワードを組み合わせる] をクリックし、新しいキーワードを取得します。
  • [リスト 1] ボックスに、カンマまたは改行区切りでキーワードを入力します。[リスト 2] ボックスに、[リスト 1] と組み合わせる別のキーワードを入力します。[リスト 2] でも、キーワードは改行またはカンマで区切って入力します。3 つ以上のキーワードのグループを組み合わせるには、[X] をクリックしてボックスを追加します。
  • [予測データを取得] をクリックし、組み合わせたキーワードの予測データ(推定クリック数や推定表示回数など)を確認します。組み合わせたキーワードの過去の掲載結果データ(月間検索ボリュームや競合状況のデータ)を取得するには、[検索ボリュームを取得] をクリックします。

5 キーワードの予測データを理解する

既存のキーワードがある場合は、それらを手動で入力するか、CSV ファイルとしてアップロードして、広告主様の Google 広告アカウントと指定した入札単価での予測データ(クリックや費用など)を確認することもできます。

その方法

Google 広告アカウントで キーワード プランナー にアクセスします。

クリック数

対象のキーワードによって表示された広告が、1 日にクリックされる回数の推定値です。

インプレッション(表示回数)

広告が 1 日に表示される回数の推定値です。表示回数は、広告が検索結果ページに表示されるたびにカウントされます。

広告インプレッション シェア

先月の広告の表示回数を、ターゲットとする地域とネットワークにおいてキーワードと完全一致した検索数で割った値です。なお、キーワード プランナーの [広告インプレッション シェア] は、管理画面の掲載結果表に表示されるインプレッション シェアや完全一致のインプレッション シェアとは異なります。インプレッション シェアや完全一致のインプレッション シェアの数値が、該当のキーワードで広告が表示される可能性があった推定回数に基づいているのに対し、キーワード プランナーのデータは、キーワードと完全に一致した検索ボリュームに基づいています。[広告インプレッション シェア] 列に「-」が表示されている場合、この数値を計算するためのデータが不十分であることを示します。

平均掲載順位

対象のキーワードによって広告が検索結果ページに表示される場合の平均掲載順位です。「1」の場合、最初の検索結果ページの最上位に掲載されます。平均掲載順位が 1~8 位のキーワードの場合、広告は基本的に検索結果の最初のページに表示されますが、平均掲載順位が 9~16 位の場合はたいてい 2 ページ目に表示されます。たとえば、平均掲載順位が「1.7」の場合、広告は通常 1 番目か 2 番目に掲載されます。平均掲載順位は一定ではなく、掲載結果のさまざまな要素に基づいて変化します。

費用

このキーワードで 1 日にお支払いいただく可能性のある費用の平均です。

クリック率(CTR)

広告のクリック数を、広告の表示回数(インプレッション)で割って算出した割合です。

平均クリック単価(平均 CPC)

広告のクリック 1 回に対して請求された金額の平均値です。クリック 1 回の最終的な料金(実際のクリック単価)は自動的に調整されるため、掲載順位を獲得するために最低限必要なクリック単価に 1 円を加えた金額になります。このため、表示される金額は、すべてのキーワードを合計した予測費用や、広告グループで設定したクリック単価より低くなる場合があります。

コンバージョン数(すべてのコンバージョン)

対象のキーワードで獲得できるコンバージョン数の推定値です。既定値として過去の推定合計コンバージョン率が使用されますが、変更することもできます。

平均コンバージョン単価(推定平均 CPA)

推定費用を、獲得が見込まれるコンバージョン数で割った値です。

合計コンバージョン値

対象のキーワードで獲得が見込まれるすべてのコンバージョンの合計値です。既定値として過去の平均コンバージョン値が使用されますが、変更することもできます。

広告費用対効果(ROAS)

獲得が見込まれる合計コンバージョン値を、広告の推定費用で割って算出されます。

平均月間検索ボリュームなどの過去の統計情報は、完全一致の場合にのみ表示されます。たとえば、「ダーク チョコレート」というキーワードを使用しているとします。このキーワードの平均月間検索ボリュームを確認すると、部分一致、フレーズ一致、完全一致のどのマッチタイプを使用しているかにかかわらず、同じ完全一致の統計情報が表示されます。

一方、クリック数や費用などのトラフィック予測では、キーワードのマッチタイプが考慮されます。たとえば、部分一致キーワードの予測データを取得した場合は、キーワードの重複を考慮に入れた数字が表示されます。

デバイス別の予測データを確認

キーワードやキャンペーンの予測データを確認したら、そのデータをデバイス別に分類して表示できます。手順は以下のとおりです。

  • 上部のテキスト ボックスに入札単価を入力します。
  • 予測データをデバイス別に分類するには、グラフ上部の [デバイス] タブをクリックします。

[入札単価調整] 列を使用すると、モバイルの入札単価を割合で指定する形で調整できます。その横の列では、モバイル向けの入札単価を調整することで、クリック数や表示回数、費用、クリック率、平均クリック単価、平均掲載順位などの予測データがどのように変化するかを確認できます。

地域別の予測データを確認

予測データは地域別に分類することもできます。手順は以下のとおりです。

  • [地域] タブをクリックします。デフォルトでは、ターゲット地域ごとに分類された予測データの表が表示されます。

  • 都道府県や国、都市などでターゲット地域をさらに細かく分割して表示するには、同じタブの [地域] プルダウン メニューで分割単位を指定します。なお、選択できるのは、すべてのターゲット地域に存在する地域のみです。それ以外の地域はグレー表示されます。

6 キーワードを最適化する

プランを作成したら、広告グループとキーワード候補を編集して最適化することで、さらに効果的なキーワードの予測データを確認できます。各キャンペーンには広告グループが含まれています。広告グループは、広告と連動するキーワードを含んでおり、ランディング ページにユーザーを誘導する役割を果たします。

広告グループ内のすべてのキーワードを、部分一致から完全一致に簡単に変更できるため、完全一致のキーワードの方が広告掲載の目標達成に効果的かどうかを迅速に確認できます。

手順

キーワード プランナーのいずれかのオプションを使用してプランを作成してから、右側の [プランを確認] をクリックします。

広告グループやキーワードを追加

  • [+キーワードを追加] をクリックします。
  • 新しい広告グループを追加する場合は、広告グループ名とキーワードをボックスに入力します。既存の広告グループにキーワードを追加するには、広告グループの名前を選択して、キーワードをボックスに入力します。キーワードは、改行かカンマで区切って入力します。
  • [保存] をクリックします。

キーワードのマッチタイプを変更

  • 広告グループのキーワードのマッチタイプを変更する場合は、変更する広告グループの横にあるチェックボックスをオンにして、[マッチタイプ] プルダウン メニューをクリックします。
  • [選択済み] を選択すると、選択した広告グループ内のキーワードのマッチタイプを変更します。[すべて] を選択すると、プラン内のすべてのキーワードのマッチタイプを変更します。
  • 選択した広告グループ内のキーワードのマッチタイプを、[部分一致]、[完全一致]、または [フレーズ一致] に変更します。
  • [はい] をクリックして変更を適用します。

キーワードのマッチタイプの意味

部分一致

部分一致は、すべてのキーワードにデフォルトで割り当てられるマッチタイプです。部分一致のキーワードでは、誤字、送り仮名の違い、多少の言葉のゆれがある場合や、関連性のある語句で検索された場合も広告が表示されます。

キーワードの例: 女性用帽子
検索語句の例: 購入 レディース 帽子

フレーズ一致

指定したキーワードと同じ語順の検索語句で、広告が掲載対象となります。指定したキーワードの表記のゆれも掲載対象になります。

記号: "キーワード"
キーワードの例: "女性用帽子"
検索語句の例: 購入 女性用 帽子

完全一致

指定したキーワードと完全に一致する検索語句で、広告が掲載対象となります。指定したキーワードの表記のゆれも掲載対象になります。

記号: [キーワード]
キーワードの例: [女性用帽子]
検索語句の例: 女性用帽子

除外キーワード

指定したキーワードが検索語句に含まれない場合に広告掲載対象となります。

記号: -キーワード
キーワードの例: -女性
検索語句の例: 野球帽

絞り込み部分一致

絞り込み部分一致のキーワードをキャンペーンに追加すると、フレーズ一致のキーワードと同程度の費用対効果でクリック数やコンバージョン数を増やせる可能性があります。絞り込み部分一致では、各キーワードの一致対象になる語順や別表記のパターンが非常に多いため、フレーズ一致や完全一致ほど多数のキーワードは必要ありません。部分一致を使用する場合は、部分一致キーワードの先頭にプラス記号(+)を追加します。プラス記号を付けた場合は、その語句と完全に同じ語句か類似パターンがユーザーの検索語句に含まれている場合にのみ、広告掲載対象となります。

記号: +キーワード
キーワードの例: +女性用 +帽子
検索語句の例: 女性用の帽子

その他のガイド: