オンライン プレゼンスをイギリス市場に適合させる

イギリス市場向けのローカライズ ガイド

1 概要

このガイドでは、イギリスのユーザーに親近感を持ってもらう方法を説明しています。ウェブサイトをイギリスの文化に調和させることで、ユーザーは好感を抱き、安心して取引を進めるようになります。ここに挙げる細かいながらも重要な点を把握すれば、新たな市場で有利なスタートを切れるでしょう。

2 主要言語

イギリスでは、話し言葉と書き言葉ともに主要言語はイギリス英語です。多文化主義の国ではありますが、ほとんどのユーザーはイギリス英語によるコミュニケーションを好みます。

イギリス英語のスペルは、アメリカ英語のスペルとは異なります。たとえば、イギリス英語の単語には、アメリカ英語では「u」が入らないところに「u」が入ります。

次に例を示します。

イギリス英語 アメリカ英語
Favour Favor
Colour Color
Honour Honor

アメリカ英語では「z」が使われるところに、イギリス英語では「s」が使われます。

イギリス英語 アメリカ英語
Organise Organize
Maximise Maximize
Stylise Stylize

3 フォーマル度

イギリスのユーザー向けのメッセージは、フォーマルとカジュアルのどちらにすべきでしょうか。

イギリスでは、多くの商品やサービスにカジュアルな表現が使われています。ときには、遊び心やユーモアのある表現も見られます。YouTube、Gmail、Google Play などのサービスでも、このようなカジュアル トーンが主流です。

イギリスでのビジネスのしやすさ

世界銀行による 2020 年の Ease of Doing Business レポートで、イギリスでのビジネスのしやすさは 190 か国中 8 位です。

4 数体系と表示形式

数字

小数点の記号
  • ドットまたはピリオド(.)を使用します。
    • 例: 1.5 時間
3 桁ごとの区切り文字
  • カンマ(,)を使用します。
    • 例: 1,524 人
電話番号
  • 電話番号は通常、「(+44) 123 4567 8910」の形式で表します。フリーダイヤル番号は通常、0800 123 4567 の形式です。

知っておきたいこと

イギリスでは通常、1 から 9 までの数字はスペルアウトし(例: one、five、nine)、2 桁の数はアラビア数字で表記します(例: 12、24 など)。数字の範囲を示す記号には半角ダッシュ(–)を使用します。
例: 11–19 people

5 通貨の表示形式

イギリスの通貨はスターリング ポンドです。通貨記号は £、3 文字の通貨コードは GBP です。

ポンドの種類は £50、£20、£10、£5、£2、£1 です。 ペンスの種類は 50p、20p、10p、5p、2p、1p です。

6 日付形式

  • イギリスでの日付の表示形式は DD/MM/YY(例: 24/03/17)です。

  • 省略せずに記載する場合は、「24 March 2017」とします(カンマなし、th、nd、st などの序数なし)。

  • 曜日も含めて省略せずに記述する場合は、曜日の後にカンマを入れます(例: Monday, 27 March 2017)。

  • 日付の範囲を示す記号には半角ダッシュ(–)を使用します(例: 24–27 March)。

  • 月をまたぐ日付範囲の場合は、月は省略せずに表記し、半角ダッシュ(–)の両側にスペースを挟みます(例: 28 March – 4 April)。

  • この表記は同月内の日付範囲でも使用できます(例: 27 March – 29 March)。

7 時刻の表示形式

イギリスでは、24 時間制と 12 時間制ともに使用します。

日常会話では 12 時間制が使われる傾向があり、書く場合は「9.35 p.m」や「6.21 a.m.」と表記します(時と分はピリオドで区切り、「p.m. 」「a.m.」は必ずピリオドを付けます)。

24 時間制はデジタル デバイス(PC、スマートフォン、タブレットなど)に適した形式です。Android の標準表示形式でもあり、区切り文字にはコロンが使用されています(例: 14:24)。

8 営業日

標準的な営業日は月曜日から金曜日です。

イギリス英語では、話す場合も書く場合も「Monday to Friday」です。「Monday through Friday」ではありませんので、ご注意ください。

9 イギリス市場で避けるべきこと

どのような文化にも、常に留意すべきさまざまな迷信的習慣やしきたりがあります。特に、初めての市場に参入する場合には、こうした慣習に気を付ける必要があります。イギリスでは、13 は不吉な数字と考えられています。13 日の金曜日も不吉とされており、特に旅行者にとってこの日は不吉であると考えられています。

10 ローカライズの有用なヒント

イギリス市場にスムーズに違和感なくなじめるよう、翻訳に役立つヒントを 5 つ紹介します。

  1. イギリス英語とアメリカ英語のスペル、句読点、価格設定、日付形式、単位、用語の違いに注意します。

  2. 自国語で使われる口語表現や言い回しは、イギリス市場向けに翻訳できない可能性があるため、避けるようにします。例: he’s too big for his breeches.(彼は成功を鼻にかけている。)

  3. イギリスのオーディエンスを混乱させたり、不快にさせたりしないよう、文化の違いを考慮します。たとえば、プロモーションで「ホワイトデー」という言葉を使わないようにします。イギリスでも意味が通じると考えないほうが賢明です。

4.自国のユーザー向けに作成したマーケティング コピーが、イギリスのユーザーにも有効とは限りません。そのような場合は、トランスクリエーション サービスを利用すると、元のアイデアとトーンを維持しつつ、イギリスのユーザーに適したコピーを作成できます。

  1. アメリカでは全文大文字のコピーが好まれますが、イギリスでは見出しやタブにさえも、大文字はほとんど使われません。大文字を使用すると「大声で叫んでいる」ように受け取られます。

11 その他のガイドライン