オンライン プレゼンスをスイス市場に適合させる

スイス向けのマーケティングとローカライズに役立つガイド

1 概要

このガイドでは、スイスのユーザーに親近感を持ってもらう方法を説明しています。ウェブサイトをスイスの文化に調和させることで、ユーザーは好感を抱き、安心して取引を進めるようになります。ここに挙げる細かいながらも重要な点を把握すれば、新たな市場で有利なスタートを切れるでしょう。

2 主要言語

スイス連邦参事会が公表しているデータは以下のとおりです。

  • 人口の 63% がドイツ語を話します
  • 人口の 22.7% がフランス語を話します
  • 人口の 8.4% がイタリア語を話します
  • 人口の 0.6% がロマンシュ語を話します

国内に 3 つの地域があり、それぞれの地域に独自の言語があります。

ドイツ語が使用される都市と人口 フランス語が使用される都市と人口 イタリア語が使用される都市と人口
チューリッヒ 970,000 ジュネーブ 410,000 ルガーノ 40,000
ベルン 290,000 ローザンヌ 240,000 ベリンツォーナ 25,000
バーゼル 240,000 モントルー 50,000 ロカルノ 20,000

3 フォーマル度

スイスのユーザー向けのメッセージは、フォーマル、カジュアルのどちらにすべきでしょうか。

スイスの社会は比較的フォーマルで、人々のプライバシーが尊重されます。最初はファミリー ネームではなく、「先生」などの肩書で人のことを呼び、ファースト ネームは要望があったときにしか使いません。

顧客をどう呼ぶかは、ビジネスを展開する地域で使用されている言語によって変わります。

肩書 ドイツ語の地域 フランス語の地域 イタリア語の地域
男性 Herr Monsieur Signore
女性 Frau Madame Signora
10 代の女性 Fraülein Mademoiselle Signorina

スイスでは、サービスや製品にカジュアルな表現を使うことができます。ときには、遊び心やユーモアのある表現もみられます。そうした遊び心のあるカジュアルな表現が使われているサービスには、YouTube や Gmail、Google Play などがあります。

金融商品や司法サービス、金銭にかかわる内容の場合は、よりフォーマルなトーンとスタイルを使いましょう。

スイスでのビジネスのしやすさ

世界銀行による 2020 年の Ease of Doing Business レポートで、スイスは 190 か国中 36 位です。

4 数体系と表示形式

数字

3 桁ごとの区切り
  • ドットまたはピリオド(.)を使用します。
    • 例: 1.5 時間
電話番号
  • 国コードは +41 です。電話番号の形式は「(+41) 12 3456789」となります。国コードがない場合の電話番号の形式は 030 12345678 となります。

  • 携帯電話の番号には先頭に 0151 がつきます。
    例: 0151/1234567

  • フリーダイヤルの番号には先頭に 0848 がつきます。

5 通貨の表示形式

スイスフランFr と表記し、3 文字の通貨コードは CHF です。

フランの紙幣には 1,000 fr、200 fr、100 fr、50 fr、20 fr、10 fr があります。フランの硬貨には 1 fr、2 fr、5 fr があります。

6 日付形式

スイスでの日付の表記は DD.MM.YYYY です。日、月、年はピリオドで区切ります(例: 24.03.17)。

7 時刻の表示形式

スイスの日常会話や書面では、24 時間形式が使用されます。ドイツ語の話者は日常会話では 12 時間形式を使用します。

24 時間形式はデジタル デバイス(PC、スマートフォン、タブレットなど)に適した形式です。Android の標準表示形式でもあり、区切り文字にはコロンが使用されています(例: 14:24)。

8 ローカライズの有用なヒント

以下に、時間をかけることなくスイス市場に溶け込む有用なヒントを 5 つ紹介します。

  1. スペル、句読点、価格設定、日付形式、単位、用語に注意します。

  2. メッセージの目的やターゲット オーディエンスについて、できるだけ詳しい情報を翻訳者に提供します。

  3. 翻訳者に十分な時間を与えて翻訳してもらいます。そうすることで、より自然で現地の人々にも伝わりやすいメッセージを作成できます。

  4. オーディエンスのことを知り、それに基づいてスタイルやトーンを決めます。IT のプロ相手には効果的でも 10 代のユーザーには効果的ではない場合や、その逆もあります。

  5. 過度な逐語訳や直訳を避け、自然なメッセージを作成します。

9 その他のガイドライン