オンライン購入にモバイル決済がどのように使用されているのかを把握

新興市場や既存市場でのモバイル ショッピング体験を改善

1 概要

課題

オンライン ストアでの購入の 34% はモバイル デバイス上で行われており1、新興市場のユーザーが最も好む支払い方法はモバイル決済です。そのため、モバイルでのショッピングを簡単に行える環境を整える必要があります。

目標

ユーザーがいつアクセスしても、自社サイトがモバイル フレンドリーであるようにします。ユーザーが利用するさまざまなモバイル決済方法を把握し、モバイルサイトをそうした決済方法に対応させます。

モバイル決済とは?

モバイル決済とは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル デバイス上で支払いを行うことを指します。クレジット カードやデビットカード、現金、小切手で直接支払う代わりに、モバイル決済を使用するユーザーもいます。商品やサービスを購入するときにモバイル決済の方が非常に簡単なので、ユーザーにとっては便利です。

キャッシュ カードやクレジット カードがあまり普及していない国では、一般的にモバイル デバイスの普及率が高くなっており、モバイル決済は、ユーザーが従来とは異なる方法で支払いを行える手段になっています。

スマートフォンが世界的に普及したことで、モバイル決済の利用数も増加しており、その傾向は強まる一方です。2016 年に、Boston Consulting Group と Google がまとめたレポート「Digital Payments 2020」2 では、以下のようなデータが明らかになっています。

  • モバイル デバイスでのインターネット サービスの利用者は、2020 年には 30 億人に達する見込みです。これは、世界中の成人の 65% に相当します。
  • 2020 年には、インターネットの主な利用手段はモバイル デバイスになり(80%)、そうしたモバイル デバイス ユーザーの 58% は、スマートフォンを使ってインターネットにアクセスするようになります。

モバイル決済の利用方法

ユーザーはモバイル デバイスから、以下のようなさまざまな方法で支払いを行うことができます。

SMS 決済

ヨーロッパやアジアのユーザーの間で普及しています。SMS テキスト メッセージを使って支払いリクエストを送信します。支払い金額は、スマートフォンの請求書やオンライン ウォレットに加算されます。支払いが適切に処理されると、販売者に通知されます。

QR コード

QR コードを使用する方法では、ユーザーが自分のモバイル デバイスにコードを表示し、それを店頭の POS デバイスや別のモバイル デバイスで読み取ります。

アプリ内購入

ユーザーがモバイルアプリ内で購入を行う方法です。ユーザーは、パワーアップ アイテムやスペシャル キャラクターなど、アプリ内の特別なコンテンツを利用するためにアプリ内購入を行います。多くの場合はシームレスに購入を完了できます。

ウェブベース購入

ウェブベース購入は、ウェブページで行われる場合や、支払い用にモバイル デバイスにダウンロードしてインストールされた別のアプリで行われる場合があります。手早く簡単に支払いを完了できます。利便性を最大限に高めるためには、ユーザーが PayPal や One Touch などのオンライン決済サービスへの登録を事前に済ませ、シームレスに支払いを完了できるようにしておく必要があります。

2 モバイル決済を簡単に

ユーザーも販売者も、さまざまなプラットフォームを利用して非常に簡単に支払いを処理することができます。Google Pay と Apple Pay では、購入をシームレスに完了できるように、ユーザーの銀行口座やクレジット カードの情報がモバイル デバイス上に保管されます。これらのサービスでは、現金を含め、さまざまな支払い方法でチャージできます。

Google Pay

Google Pay はスマートフォン上で支払いを行えるサービスです。世界各地の多数の非接触型決済システムで利用できます。

Google Pay は、設定が簡単な点がユーザーにとっての大きな魅力になっています。Google Play から Google Pay アプリをダウンロードし、加盟しているデビットカードやクレジット カード、ポイント サービス、ギフトカードの中から、支払いに使うものを選ぶだけです。アプリ内での支払いにも対応しています。つまり、ユーザーは毎回詳細情報を入力しなくても、アプリ内で支払いを行うことができます。

Google Pay にはセキュリティ機能も組み込まれており、すべてのトランザクションがトラッキングされます。各ユーザーにバーチャル アカウント番号が割り当てられるため、カード情報は保護され、スマートフォンを紛失した場合でも、Android デバイス マネージャーを使用してロックできます。

Apple Pay

Apple Pay は、iPhone や Apple Watch、iPad、Mac で支払いを行えるモバイル決済およびデジタル ウォレット サービスです。既存の非接触型決済端末でも利用できます。アプリ内やウェブで支払いを行うこともできます。支払い時は、デバイス固有の番号とトランザクション固有のコードが使用されるため、ユーザーのカード番号が端末上に保存されたり、販売者に渡ったりすることはありません。

3 サイトの最適化

スマートフォンを使って商品やサービスを購入するユーザーが増えているため、そうした購入操作をスムーズに行えるようサイトを設計することが大切です。以降で、ユーザーが商品やサービスを購入しやすいサイトを構築するためのヒントを紹介します。

ログインしなくても購入できるようにする

ログインせずに決済できるようにすれば、モバイルサイトやアプリで、ユーザーは登録やログインを行わなくても購入できます。そうすることで、購入操作を簡単かつ手短に済ませることができます。

決済プロセスの安全性を高める

ユーザーは、販売者が自分たちの個人情報を安全に取り扱ってくれることを求めています。https マークアップなどの推奨の安全対策をサイトに導入しましょう。

さまざまな電子ウォレットでの決済に対応する

電子ウォレットを決済方法に選ぶユーザーも多くいます。Google Pay、PayPal、Apple Pay などの決済方法に対応しているアプリやモバイルサイトなら、決済処理を簡略化できます。また、こうしたサービスにはセキュリティ機能も組み込まれています。

購入後に詳細な確認情報を表示する

トランザクションに関する編集しやすい詳細情報を表示します。ここには、ユーザーが注文内容を確認する際に必要な情報をすべて含めます。

まとめ

ユーザーが求めているのは、手早くスムーズに支払いを完了できるモバイル決済システムです。こうした求めに合わせる形で、商品やサービスを売買する方法は変化しています。顧客満足度を高めて売り上げを伸ばすためには、この重要な傾向を踏まえておくことが大切です。

4 出典


  1. Google アナリティクス、小売業者の集計データ、米国、2016 年 3 月 

  2. BCG-Google Digital Payments 2020