ウェブサイトをグローバル化する方法

あらゆる市場でウェブサイトのユーザー エクスペリエンスを統一するためのガイド

1 概要

課題

親ウェブサイトのブランド構築を行い、自国のオーディエンス向けに検索可能にして訴求力と操作性を高めたとします。それぞれの潜在的な新しい市場に同じエクスペリエンスを提供できるグローバルなウェブサイトを構築するには、どうすればよいでしょうか。

目標

使用デバイスに関係なく、ユーザーが自分の求めるものを自国語で簡単に見つけられるようにします。

取り組みの進め方

まず TestMySite で、ウェブサイトのパソコンでの読み込み速度、モバイル対応度、モバイルでの読み込み速度を確認し、それらを改善する方法を理解します。また、まだ計画中の段階の場合や、既存のデザインで、グローバルな観点から見直したい部分が他にある場合も、以降の海外進出のためのチェックリストが参考になります。

2 ウェブサイトのグローバル化

あらゆる顧客と平等に接する

世界中に顧客がいるローカル ビジネスを運営する企業ではなく、各地域に顧客がいるグローバル企業として自社を捉え、各市場の顧客に平等に接します。ウェブサイトのデザインや機能、コンテンツを統一感を持たせ、あらゆる地域のユーザーに同じユーザー エクスペリエンスを提供します。

汎用ウェブサイトを 1 つ用意するか、ローカライズしたサイトを複数用意するか

多言語対応の汎用ウェブサイトの場合は、複数の言語でコンテンツを提供します。たとえばカナダの企業が、英語とフランス語のサイトを用意するケースや、ラテンアメリカのサッカーに関するブログをスペイン語とポルトガル語で作成するといったケースが考えられます。.com などの単一のドメインで多言語対応の汎用サイトを作成すると、次のようなさまざまなメリットが得られます。

  • グローバルな企業であることをアピールできます。
  • サイトを手早く簡単に登録し、コストを抑えることができます。
  • ユーザーが見つけやすくなります。

ただし、ローカライズする各市場のユーザーのニーズを満たす必要があることに変わりはありません。

各地域用にローカライズされた複数のウェブサイトは、 さまざまな国のユーザーを明確にターゲットに設定します。各地域用に複数のウェブサイトを用意し、それぞれで .ie、.de、.fr などの国コードのトップレベル ドメイン(ccTLD)を使用します。

  • 各国ユーザーとのつながりが強調され、ユーザーは自分の使い慣れた決済方法を使って、自国語で製品やサービスを購入できるという安心感を得られます。

  • ただし、市場ごとに ccTLD を購入、登録するため、時間がかかり、コストも大きくなる場合があります。

複数地域、複数言語の両方に対応しているサイトもあります。たとえば、米国向けとカナダ向けのバージョンがあり、カナダ向けバージョンにフランス語版と英語版があるサイトなどが考えられます。

ドメイン名の選択

トップレベル ドメインとは接尾辞(.com、.org、.net など)のことを指し、多くの e コマースサイトは最初に .com を選択しています。ユーザーは検索エンジンなしで企業を探す際に、まず .com を使用するからです。Google のシステムではコンテンツから言語が判断されますが、ユーザーにとって、URL もコンテンツの言語を知る手がかりとなります。たとえば、以下の URL では、サブドメインまたはサブディレクトリとして .fr を使用し、フランス語のコンテンツであることを明示しています。

  • (http://example.ca/fr/vélo-de-montagne.html)
  • (http://fr.example.ca/vélo-de-montagne.html)

URL で言語を示すことで、ウェブサイトの多言語コンテンツの問題を見つけることもできます。URL の単語を翻訳したり、国際化ドメイン名(IDN)を使用しても問題ありません。

地域リダイレクト

海外向け SEO を適切に行うことで、Google 検索ユーザーはウェブサイトの適切な言語バージョンにアクセスできます。たとえば Google.com にアクセスすると、該当する国の Google 検索ページへ自動的にリダイレクトされます。しかし、スペインの IP アドレスから英語のコンテンツを探しているユーザーを想像してください。このユーザーをスペイン語セクションにリダイレクトすると、ユーザー エンゲージメントが低下してしまいます。どのようなオプションがあるでしょうか。

[地域リダイレクトなし] では、ユーザーはスペインの IP に関係なく英語ウェブサイトへのアクセスを継続できます。

決済まで [地域リダイレクトなし] は、[今すぐ購入] まではユーザーが選択でき、決済後は自動的にリダイレクトされます。

[自動地域リダイレクト] はユーザーに選択権はなく、自動的にスペイン語コンテンツにリダイレクトされます

「スペイン語ウェブサイトまたは英語ウェブサイトに進みますか」など [地域ダイレクト バナーのポップアップ] が表示された場合はユーザーが選択できます

アップロード速度

すべてのユーザーが 4G ネットワークにアクセスできるわけではありません。世界の大部分はまだ 3G 以下のネットワークです。サイトの読み込み時間をできるだけ短くし、ユーザーが途中で離脱しないようにします。アップロード速度を上げるためのヒント:

  • 目を引くメディアはユーザーの関心を引き付けることができます。しかし多すぎるとウェブサイトの読み込みに時間がかかり、ユーザーは最も重要な情報を読む前に離脱してしまいます。使用する画像を圧縮しましょう。

  • ナビゲーション リンク数を制限する。

  • 操作の邪魔になるポップアップやその他の機能は使用しない。

ローカライズ

ローカライズされたウェブサイトは、自国のウェブサイトと同じコンテンツでも輸出対象国の文化を考慮しながら翻訳を行う必要があります(英語の話し言葉など単純に訳出することができない場合、トランスクリエーションを使えばターゲット言語と同じ意味や印象を伝え、同じ反応を引き出すことができます)。新規市場での必須要件:

  • 顧客の言語を使用する
  • ウェブサイトのローカライズ バージョンを作成する
  • 自社のブランディングを基盤に据える
  • 検索性を高める
  • 通貨と決済方法を決める
  • 顧客満足度を維持する
  • 法律を守る
  • 細部まで注意を払う

設計開発

Unicode は、スクリプトに関係なく一貫性のあるテキスト表示を促進するために策定された業界基準です。ギリシャ文字やキリル文字から、中国語、アラビア文字、ヘブライ文字などに至るまで、左から右書きまたは右から左書きに関係なく、文字で書き表せるあらゆる言語を使用できます。Unicode は 100 以上のスクリプトに対応しており、10 万以上の文字があります。最も一般的に使用されているのは UTF-8 です。

3 各市場向けウェブサイトのベスト プラクティス

重要な情報はページ上部に配置する

スクロールしなくてもすぐに読めるようにします。

簡潔にまとめる

ユーザーが主に使用するのは携帯電話やタブレットの小さな画面です。使用する画面サイズに関係なく、サイト訪問者が目的の情報を見つけられるよう、ユーザーのデバイスに合わせて自動調整するウェブサイトを作成しましょう。

テキストの作成

ユーザーを引き付けるわかりやすい見出しを書く

ウェブサイトの見出しをわかりやすくしてページの内容を伝えることで、ユーザーのサイト滞在時間が長くなります。

色を活用する

色も表現の一つです。新規市場でウェブサイトを立ち上げる前に、潜在市場における色の情報を調べておきましょう。色が持つ意味は国によって異なります。たとえば、西洋において白は結婚式の色ですが、中国では葬式の色です。高貴な色といえばインドでは赤、イギリスでは紫、中国では黄色です。

メリットを明記する

ユーザーが商品やサービスの魅力をすぐに理解できるようにしましょう。メリットを箇条書きにするのもよいでしょう。

詳細情報にすぐにアクセスできるリンクを用意する

たとえば、[詳細情報] リンクを目立つように掲載することで、ウェブサイトに長く滞在し、商品やサービスを詳しく調べるユーザーを増やすことができます。

行動を促すフレーズを使用する

ユーザーに期待する行動が明記されていれば、サイト訪問者が商品やサービスの購入に至る可能性が高まります。

顧客との関係を構築する
  • ユーザーの信頼を得るため、問い合わせ先を明記する。

ユーザーに個人情報の入力を求める場合は、その理由と目的を明確に伝えます。* お客様の声や第三者の評価を掲載する。

  • 広告やスポンサー リンクを掲載する場合は、その他のコンテンツと明確に区別する。