ユーザー行動を測定および把握する方法

ユーザー行動に基づいてマーケティング戦略を改善するためのガイド

1 概要

課題

新規市場向けのウェブサイトを立ち上げたら、次はアクセスしているユーザーのタイプやアクセス方法、ユーザーがウェブサイトで行っている操作を把握することが重要な課題となります。

目標

新たな輸出先市場向けのマーケティング戦略を、十分な情報に基づいて選択できるようにします。また、ウェブサイトへのアクセス数やユーザー行動を測定してユーザー エクスペリエンスを向上させるとともに、ユーザーがウェブサイトで行っている操作に関する分析情報を取得します。

Google アナリティクスの導入

新たな輸出先市場ではインタラクションの予測が難しく、マーケティング戦略がまだ初期段階にあることが多いため、ユーザー行動を把握することが非常に重要です。Google アナリティクスを使えば、アプリを操作したユーザーの数、ユーザー セッション数、ユーザーがアクセスした画面やウェブページをトラッキングできます。これにより、ウェブサイトやマーケティング戦略を改善して、新規市場のユーザーのニーズや興味をより反映できるようになります。

2 ご利用方法

Google アナリティクスを使用すると、ユーザーが個々のアプリ画面やウェブサイトのページをどのように操作しているかをより詳しく把握できます。

Google アナリティクスの次の機能により、新規市場についての理解を深めることができます。

  • 動画プレーヤー、ダウンロード、フォームの送信などにおける細かい操作ごとのトラッキング
  • ビジネスにつながる重要なユーザー行動が達成された回数の測定、e コマース トランザクションおよび購入の分析

使用する前に計画を立てる

Google アナリティクスを使用する前に会議を開き、Google アナリティクスのデータを実際に使用する社員とビジネス目標について話し合います。会議には、ビジネス上の意思決定を日々行っている人々や、マーケティング担当者、商品デザイナーに参加してもらい、どのような情報がユーザー行動の把握に役立つかについて意見を聞きます。得られた回答をドキュメントにまとめ、Google アナリティクスの実装の指針となる簡単な計測プランを作成します。

計測プランには以下を含める必要があります。

  • 国際市場全体のビジネス目標

  • それらの目標をサポートする戦略

  • 戦略の成果を測定するための重要業績評価指標

  • 優れた成果をもたらしている要因を理解するためのセグメント(マーケティング活動や最も価値の高いユーザーの分割など)

  • 海外のターゲット市場における目標達成度を把握するための重要業績評価指標ごとの目標

ユーザー行動を測定する

Google アナリティクスには、海外のターゲット市場でユーザー行動を測定するのに役立つ機能が多数用意されています。これらの機能を紹介した後で、元データの活用方法について説明します。

1. 目標を設定する

簡単に言えば、目標とは達成されたユーザー行動のことです。購入トランザクション、一定のゲームレベル、連絡フォームの送信など、目標とする達成の対象が何であれ、Google アナリティクスは特定の目標に関する重要な情報を提供します。これにより、ユーザーが期待どおりの行動を取っているかどうかを把握し、輸出先市場向けのオンライン マーケティングの有効性を評価できるようになります。

目標は、ユーザーがアクセスする特定のページや画面に適用します。目標を設定することで、次のような情報を取得できます。

  • 1 回のセッションで表示されたページや画面の数
  • ユーザーがサイトやアプリを利用した時間
  • ユーザーがサイトにいる間にトリガーされたイベント

各目標が輸出先市場に対して持つ価値を把握できるように、目標ごとに金銭的価値を設定することが可能です。

2. e コマースを改善する

新たな輸出先市場には、未知の要素が多くあります。輸出先市場の購買傾向を注視することで、ユーザーのニーズにどのように適用すべきかについて、十分な情報に基づいて判断できるようになります。拡張 e コマース トラッキングを使うと、クリック数から商品の閲覧回数、購入手続きの全段階に至るまで、オンライン ショッピング全体にわたってユーザー行動を詳細に把握できます。

3. トラッキングを行う

ユーザー行動をより詳細に把握するには、Google アナリティクスの柔軟なイベント トラッキング ツールが役立ちます。ダウンロード、モバイル広告のクリック、Flash 要素、動画再生など、必要なデータのすべてを、ウェブページ上の他の行動とは無関係にトラッキングできます。

モバイルアプリの場合は、イベント トラッキングを使用すると、ユーザーがどのようにコンテンツを共有しているかや、どのように検索機能を使用しているかを把握することが可能です。ウェブサイトの場合は、イベント トラッキングを使ってファイルのダウンロードやコンテンツの共有をトラッキングできます。

4. 測定対象をカスタマイズする

すべてのビジネスには独自性があるため、それに合わせて測定対象をカスタマイズできるように、Google アナリティクスにはカスタム ディメンションとカスタム指標が用意されています。カスタム ディメンションとカスタム指標は、新規市場のユーザー行動に関する疑問を解決するのに役立ちます。

3 ユーザーについて理解する

データを取得したら、そのデータを活用しましょう。Google アナリティクスを使えば、輸出先市場に関するデータを基に一貫したストーリーを描いて、ユーザー行動に対する理解を深めることができます。

新規市場に参入する際には、最初だけでなく、長期にわたって成功を持続させることが重要です。それには、ユーザーの関心のレベルをトラッキングすることをおすすめします。この数値が最初の進出プランに沿ったものであれば、最適な状態が保たれていると判断できます。数値が期待を下回っている場合は、マーケティング活動が効果的であるか再評価し、適切なユーザーをターゲットにしているか確認します。アクティブ ユーザー レポートでは、ユーザー エンゲージメントを 1 日から 30 日間の期間を指定してモニタリングできます。

グループの行動を把握する

ユーザー行動だけでなく、同時にユーザー グループ全体の行動を把握することもできます。たとえば、新しいゲームのリリース初日からユーザー エンゲージメントを測定したいものの、そのゲームに関係のないユーザーのサイトでの行動は確認する必要がないとします。このような場合には、コホート分析が便利です。コホート分析では、共通の特性を持つユーザー グループの行動を分離し、日、週、月単位で分析できます。

ユーザー グループの行動を調べて離脱のタイミングやそのときの状況を把握できるため、離脱したグループを補うために新規ユーザーを獲得する際に必要とされる貴重な情報を得ることができます。

ユーザーの関心を維持する

サイトにユーザーがアクセスするようになったら、すべての行動をトラッキングすることで、どのコンテンツがユーザーの関心を引き付けているかを確認できます。行動フローレポートは、ユーザーが画面やページ間を移動した経路を視覚化して表現したレポートです。ユーザーが関心を失った場所や、新規ユーザーを引き付けるのに有効だった場所を特定することで、最終的には輸出先市場に合わせてサイトを最適化できるようになります。

ビジネスにふさわしい市場を見つける

ユーザーの行動は市場によって異なります。ビジネスがそうであるように、ユーザーにも独自性があります。Google アナリティクスを使用することで、ターゲット市場がビジネスを行うのに適しているかどうかを判断できると同時に、ビジネスがその市場に受け入れられる見込みがあるかどうかについても確認できます。