グローバル動画広告のアプローチ方法

海外市場で動画広告の視聴回数を増やし、購入行動につなげるためのガイド

1 概要

課題

新たな海外市場で、最適な Google 広告動画キャンペーンを作成して潜在顧客にリーチするには、ターゲット市場の文化的要素とユーザー行動について深く理解する必要があります。キャンペーンの立ち上げを適切な言語で行うことは必須ですが、望む成果を得るにはそれだけでは不十分です。

目的

新たな市場それぞれの文化と習慣、およびそこでの購入行動に影響を及ぼす要因を理解すること。

そのための方法

動画キャンペーンでは、YouTube および Google ディスプレイ ネットワーク上で、広告主様自身やその他のストリーミング動画コンテンツに動画広告を表示できます。投資する価値があることを明確に示す以下の統計データがあります。

  • YouTube のユーザー数は 20 億人以上、毎日の YouTube 動画の再生時間は 10 億時間以上、視聴回数は数十億回に上ります

  • YouTube 全体、さらに言えばモバイルの YouTube だけでも、18~34 歳および 18~49 歳へのリーチは米国のいずれのケーブル ネットワークをもしのいでいます

  • YouTube の視聴回数の 70% 以上はモバイル デバイスからのものです

  • YouTube は、100 か国以上、合計 80 言語以上(インターネット人口の 95% をカバー)でローカル バージョンをリリースしています1

  • ディスプレイ ネットワークは、200 万のサイトとアプリを通じて世界中のインターネット ユーザーの 90% 以上にリーチしています2

つまり、新たな市場がどこにあろうとも、動画を届けられるということです。

2 リサーチとローカライズ

Market Finder は、ビジネスに適した潜在的海外市場を見つけるための、最初の拠り所となるはずです。その市場でビジネスに競争力のあることがわかれば、幸先の良いスタートを切れます。そこで、以下の点を確認しましょう。

  • 参入戦略はどのようなものですか?コミュニケーションの相手について知りましょう。Market Finder で人口統計について詳しく知る

  • 主に使われている言語は何ですか?重要な方言はありますか?Market Finder を使用してターゲット市場で使われている主な言語を知る

  • カスタマー ジャーニーはどのようなものですか?潜在顧客は関連商品をどのように検索していますか?

  • 同様な商品の広告に対してどのように反応していますか?

  • 競合の状況はどうですか?

  • どのような文化的背景がありますか?その市場にとって重要なことは何ですか?

  • 消費者の購入動機は何ですか?

郷に入っては郷に従え

言葉のニュアンス、文化、価値観を理解し、ユーザーの共感が得られれば得られるほど、動画広告のローカライズによる ROI は拡大します。したがって、日常使われるわかりやすい言葉を採用するために、制作前にプロによる台本の翻訳に投資したり、Google 広告キーワード プランナーで関連する検索キーワードを準備したりすることには、十分価値があります。これにより、不快感、嫌悪感、敵対心を抱くような言葉遣いでユーザーを当惑させる可能性を回避できます。また、テーマ、構文、発話スピードについて熟慮することもできます。コンテンツは国ごとに個別のものを用意するのが常に最善です。初期予算にはローカライズの費用を忘れずに含めてください。

3 実用面を考慮する

グローバル動画戦略の計画にあたっては、実用面で以下の点を考慮する必要があります。

法律

新たな市場向けの重要な制作前タスクとして、法的に許可または禁止されている発言、行動、表示、およびその制限が適用されるタイミングを把握することが挙げられます。これにより、表示できない動画を無駄に制作してしまうことがなくなります。

字幕、吹き替え、ボイスオーバーの選択

吹き替え

ローカライズされた動画広告の多くでは、吹き替え(話者の唇の動きに合わせた元の会話の翻訳)が使用されます。言い回しやイントネーションを柔軟に調整して臨場感を維持できるからです。

字幕

一方、字幕を使用すると、オーディエンスを他の国だけでなく、難聴のユーザーにも広げることができます。注意点は、画面上の会話を、字幕で追いつける程度に遅くしなければならないことです。字幕の大きなメリットとして、YouTube の字幕は検索エンジンによりインデックス登録されるため、動画を検索結果に容易に表示できるという点が挙げられます。

ボイスオーバー

ターゲット言語でのオフカメラ ボイスオーバーでは、唇の動きに合わせる必要がありません。そのため、制作前のローカライズ タスクで、ターゲット言語での台本の準備を済ませておく価値が十分にあります。台本のタイミングを正確に計算して、ボイスオーバーのナレーションが長時間沈黙したり、(さらに悪いことには)早口になったりすることなく、適切なペースで流れるようにできるからです。たとえば、スペイン語、ドイツ語、フランス語での発話の台本は、通常、英語よりも長くなります。一方、アジアの言語の多くは、台本を英語から翻訳するとかなり短くなります。

複合

吹き替え、字幕、ボイスオーバーを複合させる予算があれば、そうすることで消費者にとっての視聴方法の選択肢が増え、オーディエンスをさらに拡大できます。

Tip

新たな市場を検討する際にローカライズの費用をかけられない場合は、グローバルに通用するものを考えてください。アニメーションは、メッセージを伝えるのに画面での発話を必要としない動画であるという点で、それに適したメディアです。オフスクリーン ボイスオーバーも、工夫次第でさまざまな応用が可能です。

Tip

YouTube Director は、YouTube でユーザーとつながるための動画を簡単に作成できる無料アプリです。手順を追って動画を作成できるテンプレートが 100 以上含まれています。

形式

メッセージの配信に適した動画形式について説明します。

  • __TrueView インストリーム広告__は、YouTube やディスプレイ ネットワークのウェブサイト、ゲーム、アプリ上で配信される動画の前後や途中に表示されます。また、YouTube 以外のサイトに埋め込まれた YouTube 動画や、5 秒経過すると、広告をスキップするオプションが視聴者に表示されます。

  • __TrueView ディスカバリー広告__は、ユーザーがコンテンツを閲覧しているサイト上に表示されます。表示形式は、サイトが対応している広告のサイズやフォーマットによって異なります。ユーザーが広告のサムネイル画像をクリックすると、YouTube の動画再生ページやチャンネル ページで動画が再生されます。

  • __バンパー広告__は、簡潔で印象的なメッセージを使用して幅広いユーザーにリーチし、ブランドの認知度を高めることを目的とする短い動画広告フォーマットです。バンパー広告の長さは 6 秒以下で、ユーザーは広告をスキップできません。

動画広告フォーマットについて詳しく知る

その他の関連リンク

4 ターゲティング

YouTube とディスプレイ ネットワークでグローバル動画広告のターゲティングを行うことで、消費者にとって重要なものを、国を選択して宣伝できます。なお、ターゲティング方法を追加するたびに、掲載対象の範囲は広がるのではなく、狭くなりますのでご注意ください。ただし、たとえ数が減ったとしても、目的はあくまでオーディエンスの質と関連性の最適化であることを忘れないでください。使用できるターゲティング方法を以下に示します。

ユーザー属性グループ

リーチしたいオーディエンスの年齢や性別、子供の有無、世帯収入を指定します。

興味 / 関心

表示されたカテゴリからトピックを選択して、そのトピックに関心があるユーザーにリーチします。そのユーザーが別のトピックに関連するページにアクセスしているときでも広告を表示できます。オーディエンスについて詳しく知る

  • アフィニティ カテゴリ: 関連するトピックにすでに強い関心を持っているユーザーにリーチして、ブランドの認知度を高めたり購入を促したりできます。

  • カスタム アフィニティ カテゴリ: カスタム アフィニティ カテゴリを利用すると、ブランドに合わせてよりターゲットを絞ったアフィニティ カテゴリを作成できます。たとえば、ランニング シューズを販売している企業がスポーツファンではなく、熱心なマラソン愛好者に広告を表示したい場合などに、カスタム アフィニティ カテゴリを作成します。

  • 購買意向の強いオーディエンス: 提供するサービスや商品に似たものを調べたり、購入しようと積極的に考えたりしているユーザーを見つけるには、このカテゴリを選択します。

プレースメント

特定のチャンネル、動画、アプリ、ウェブサイト、サイト内のプレースメントをターゲットに指定できます。たとえば、トラフィックの多いブログ全体や、人気ニュースサイトのトップページだけをターゲットに設定できます。プレースメントの例を以下に示します。

  • YouTube チャンネル
  • YouTube 動画
  • ディスプレイ ネットワーク上のウェブサイト
  • ディスプレイ ネットワーク上のアプリ

注: ディスプレイ ネットワークのプレースメントを追加しても、YouTube の掲載可能な場所には広告が掲載されることがあります。また、YouTube のプレースメントを追加しても、ディスプレイ ネットワークの掲載可能な場所には広告が掲載されることがあります。

トピック

トピック ターゲットを使用すると、選択したトピックに関連するさまざまな動画、チャンネル、ウェブサイトに広告を表示できます。たとえば、「自動車」トピックをターゲットに指定すると、YouTube で自動車に関する動画を視聴しているユーザーに広告が表示されます。

キーワード

動画広告フォーマットによっては、指定したキーワード(単語やフレーズ)に基づいて、YouTube 動画、YouTube チャンネル、オーディエンスが関心を持ちそうなサイトに動画広告を表示できます。

動画リマーケティング

動画、TrueView 動画広告、YouTube チャンネルの操作履歴に基づいて視聴者にリーチします。すでに YouTube アカウントを Google 広告アカウントにリンクしている場合は、リマーケティング リストが自動的に作成されます。YouTube 視聴者へのリマーケティング リストについて詳しく知る