オンライン プレゼンスをフランス市場に適合させる

フランスでのマーケティングとローカライズのためのガイド

1 概要

このガイドでは、フランスのユーザーに親近感を持ってもらう方法を説明しています。ウェブサイトをフランスの文化に調和させることで、ユーザーは好感を抱き、安心して取引を進めるようになります。ここに挙げる細かいながらも重要な点を把握すれば、フランスでのビジネスを展開するうえで、有利な地位に就けるでしょう。

2 主要言語

フランスでは、話し言葉と書き言葉ともに主要言語はフランス語です。

3 フォーマル度

フランスのユーザー向けのメッセージは、フォーマル、カジュアルのどちらにすべきでしょうか。

フランスでは、多くのコミュニケーションでフォーマルな表現が使われています。フランスのユーザーに対しては、ほとんどのコミュニケーションで、フォーマルでフレンドリーな表現を使うようにしましょう。

フランスでは、未成年に対して「tu」を使う場合を除き、「vous」というフォーマルな呼称を使います。

フランスの大きなマーケティング キャンペーンでは、遊び心のあるカジュアルな表現も多く見られます。だからと言って、フランスの個々のユーザーに対応する際に、カジュアルな表現を使ってよいわけではありません。フォーマルな表現を使ったほうが、気分を害する可能性は低くなります。

手紙やメールの結びの言葉にはフォーマルな表現を使うことが多く、「kindest regards」などの短いフレーズを使います。

10 代の若者や、20~40 歳のユーザーに対しては、結びの言葉にフォーマルな表現を使う必要はありません。「thanks」や「merci」が適しています。

金融商品、司法サービス、あるいは金銭に関わる内容の場合は、よりフォーマルなトーンとスタイルを必ず使うようにしましょう。

フランスでのビジネスのしやすさ

世界銀行による 2020 年の Ease of Doing Business レポートで、フランスは 190 か国中 32 位です。

4 数体系と表示形式

数字

小数点
  • カンマ(,)を使用します。
    • 例: 1,5 時間
3 桁ごとの区切り文字
  • スペースを使用します。
    • 例: 1 524 人
電話番号
  • 国コードは +33 です。電話番号は通常、「(+33) 1 23 45 67 89」のような形式で表します。国内の電話番号には 2 桁のコード(例: 04)が付きます。国際電話をかける場合は 0 を外します。

  • 国コードを付けない場合、電話番号は 2 桁のローカルコードを付けて表します。

    • 例: 04 00 11 22 33
  • 携帯電話の番号はすべて 10 桁で、先頭に 06 または 07 が付きます。

    • 例: 06 00 11 22 33 または 07 00 11 22 33 など
  • 携帯電話の番号に国コードを付ける場合は次のような形式で表します。

    • 例: +33 6 00 11 22 33 または +33 7 00 11 22 33 など
  • フリーダイヤル番号は、0800~0805 です。

知っておきたいこと

フランスでは通常、1 桁の数はスペルアウトし(例: one、five、nine)、2 桁の数はアラビア数字で表記します(例: 12、24 など)。

5 通貨の表示形式

フランスでは商取引をユーロで行います。これは、ユーロ記号 € で表され、3 文字の通貨コードは EUR です。€ は数字の後に付け、間にスペースを挿入します。硬貨の単位はセントで、c で表します。

紙幣の種類は 500€、200€、100€、50€、10€ です。
硬貨の種類は 50c、20c、10c、5c、2c、1c です。

契約書や法的文書に記載する際は、常に数字の後にコード EUR を付けて表示することが義務付けられています。例: 「必要な金額は 200 EUR です。」

6 日付形式

フランスでの日付の表示形式は DD/MM/YY(例: 24/03/17)または DD/MM/YYYY(例: 24/03/2017)です。

曜日を含め、省略せずに記載する場合は、「lundi 5 juin 2017」のように表記します。

月や曜日の頭文字は大文字にせず、日付に英語の「th」や「nd」にあたる序数詞も使用しません。ただし、「jeudi 1er juin 2017」のように、1 日については英語の「st」に相当する「er」を使います。

7 時刻の表示形式

フランスでは通常、書き言葉でも話し言葉でも 24 時間形式を使います。ただし、カジュアルな日常会話では、12 時間形式を使うこともあります。

「p.m.」または「a.m.」の表記は使いません。話し言葉と書き言葉ともに 24 時間形式を使用する理由はここにあります。24 時間形式を使うことで、朝の 10 時を指すのか、それとも夜の 10 時を指すのか、明確に示せるからです。

24 時間の表示形式では、「16 h 05」のように、時間と分を「h」で区切ります(「heure(時間)」の「h」)。

カジュアルな表記の場合は、「16h05」のようにスペースを入れずにひとまとまりで表記します。

分が 1 桁の場合は通常先頭に 0 を付けますが、「16 h 5」のように先頭に 0 を付けない場合もあります。

24 時間形式はデジタル デバイス(PC、スマートフォン、タブレットなど)に適した形式です。Android の標準表示形式でもあり、区切り文字にはコロンが使用されています(例: 14:24)。

8 営業日

標準的な営業日は月曜日から金曜日です。土曜日と日曜日は、オフィスはすべて休業です。

ほとんどの小売店、また多くのオフィスでは、12 時から 13 時の少なくとも 1 時間は昼休みを取ります。昼休みを 14 時までとする会社も多く見られます。しかしこの慣習は、パリやリヨンといった大きな都市では一般的ではなくなりつつあります。

9 ローカライズの有用なヒント

フランス市場にスムーズに違和感なくなじめるよう、翻訳に役立つヒントを 7 つ紹介します。

  1. スペル、句読点、価格設定、日付形式、単位、用語に注意します。フランスのユーザーは言語の品質にとても敏感であるため、適切でない言葉を使うと、サービスや商品に対する信頼性が失われるおそれがあります。

  2. 社会人に対してカジュアルな表現を使わないようにしましょう。カジュアルな表現は、未成年のユーザーに対してのみ使用します。

  3. フランスのオーディエンスを混乱させたり、不快にさせたりしないよう、文化の違いを考慮します。たとえば、プロモーションで「ホワイトデー」という言葉を使わないようにします。フランスでは意味が通じると考えないほうが賢明です。

4.元のテキストの文法が間違っていると、誤訳を招く可能性があります。

  1. 地域に馴染んだコミュニケーションになるよう、自動翻訳の利用は避け、フランス語を母語とする翻訳者に依頼しましょう。

6 カスタマー ジャーニーを快適なものにしましょう。常に明確で簡単な手順を示し、アクションを完了しやすくします。手順が複雑だと、ユーザーはサイトを離れる可能性があります。

  1. よくある質問やサポート セクションは、必ずローカライズしましょう。

10 その他のガイドライン