ローカライズを通じて新たな成長への扉を開く

適切なローカライズ戦略が、なぜ新規顧客の発見と売上増に役立つのか

パンデミックの影響が引き続き世界各地で感じられるなか、Google のグローバル ビジネス ソリューションのローカライズ パートナー複数社にインタビューを行い、企業がどのように対応して事業を立て直し、そして再定義しているかについて、新たな知見が得られました。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)後の世界では、消費者と企業のブランドの交流が完全にオンライン化している可能性があり、あらゆる言語でユーザー エクスペリエンス(UX)を好ましいものにすることが、ますます重要になると考えられます1。このような時代に、消費者の判断は厳しくなっているかもしれません。そのため、適切な戦略とコンテンツによって消費者のニーズに応え、そのニーズを超える企業が、ロイヤリティと生涯価値を築くことができるでしょう2

この数か月で明らかになった主な知見や見解を、いくつか見てみましょう。

  • ローカライズ需要の増加 - 実店舗の閉鎖により失われた販売場所を取り戻そうと、企業が e コマースのビジネスモデルへの移行を進めるなかで、ローカライズに対するニーズが高まっています3
  • ヘルスケア分野の翻訳が活発 - 医療、保健分野の専門家が、他の国にいる同僚たちに正確な情報を迅速に広めようとしているため、研究や COVID-19 関連などの情報の翻訳に対する需要が急増しています4
  • 遠隔言語サービスの需要の高まり - たとえば、病院、学校、法廷、その他の民間組織などで、社会的距離の新しいルールに対応するため、対面方式の代わりに遠隔通訳が利用されるようになっています5

企業はどのように危機に対応したか

  • ローカライズを利用して収益を維持 - ロックダウン中に身体を使うスポーツが一時中止されたため、ある国際放送事業者は視聴者に提供できる新しいコンテンツを求めていました。ベラルーシで国内サッカーリーグが引き続き開催されていることに気づくと、すぐに試合の放送を翻訳、通訳し、これまで注目されてこなかったリーグにスポットライトを当てて収益を維持しました6
  • 消費者のニーズと感情に合わせる - たとえば、大人数の人々が一緒にいる状況を示したり、それに言及したりする広告、コピー、販促物は、各市場の最新のガイドラインに合わせて変更されました7
  • それぞれの市場を個別に扱う - 複数のブランドが、元の言語で書かれた「全言語向け」のテキストを単純に翻訳するのではなく、市場ごとに個別のコンテンツを制作しています。そうすることで、消費者と、消費者の現状の考え方を確実に理解することができます8。また、その日を明るくしてくれるような現実逃避やユーモアを買い手が求めている場合、クリエイティブでは楽しげなトーンを採用する必要があるかもしれません9
  • 定期的な見直しを行う - グローバル企業は、回復が軌道に乗るなかで引き続き消費者の共感を得られるよう、コンテンツの再検討と見直しの頻度を増やしています10

どのようにローカライズのプロセスを再構築できるか

新しい市場のチャネルを検討する

たとえば、デジタル活用の模索、企業研修の見直し(オンライン形式と対面授業形式の比較)、新規市場への進出などはすべて、成功のためにコンテンツのローカライズが重要となる分野です11

ローカライズのプロセスを見直す

ビジネスでは現地の消費者のトレンドを理解でき、すぐに対応できることが不可欠です。翻訳から通訳、それらの派生サービスに至るまで、幅広い言語サービスを提供できるサプライヤーを選ぶようにしてください。そうすることで、ビジネスを消費者トレンドに合わせることができます。ただし、トレンドの中には、現時点では予測が難しいものもあります12

事業の独自性とマーケティング戦略をこの時点で計画する

このパンデミックは、本当に多くの点で世界を変えました。消費者は、あなたに何を期待しているでしょうか。ブランドの新しい価値や、提供できるものは何でしょうか。それをタグラインや行動を促すフレーズ、提案にどう反映させるべきでしょうか。この作業を適切に行うには、ローカライズが鍵となります。マーケティング チームがこの点を念頭に置き、気まずいミスを回避することが極めて重要です13

ローカライズを 1 か所に依頼する

すべての言語サービスを 1 社のサプライヤーから調達すると、異なる地域における商標やブランド メッセージの一貫性の管理を合理化できるなど、大きなメリットがあります。また、マーケティング チームやセールスチームも、国外向けのメッセージ戦略を効率的に管理できるようになります14

ビジネスの再定義を促すためのステップ

グローバルに展開する

国際的に展開している企業は、COVID-19 の経済的な影響を受けづらい傾向にあります。ロックダウンの期間が比較的短かった市場や、回復の早い市場に焦点を移すことができるからです。一方、単独の市場に依存している企業は、その環境における制約の中での営業を強いられ、ロックダウンが解除されるのを待たなければいけません。そのため、ブランドは市場の多様化に向けた事業機会を検討し、消費者の行動や通念に合わせてマーケティングやクリエイティブのコンテンツを確実にローカライズする必要があります15

ローカライズを再検討し、見直す

消費意欲が回復して市場が再開されると、ブランド間の競争は以前よりも激しくなると予想されます。サービスと商品を適切にローカライズし、そうした競争に飛び込む準備ができているブランドは、その独自の強みを見出せるでしょう。よって、ビジネスはローカライズのプロセスの再検討と見直しを行い、費用対効果を最大にできるよう、確実に準備しておく必要があります16

長期的な利益を見据えて、ローカライズの対象に優先順位を付ける

グローバル化が進んだ e コマースのプラットフォームにより、多くの企業が自覚しないまま「未知の」市場に参入しています。たとえば、西アフリカでわずかながら事業の売り上げがあり、かつ英語で販売と取引を行っている場合、フランス語、ヨルバ語、アラビア語へのローカライズによって、比較的少ない労力で劇的に販売収益を増やせるかもしれません17

デジタルを最大限に活用する

パンデミックをきっかけに、多数の企業が初めてデジタルに移行しました。この流れは今後も続くと考えられます18。特に、企業間の購入取引でデジタルへの移行が進むと予想されます。この路線を検討している場合は、必ず運営の評価を行い、デジタルによる市場参入にあたって不足している点を特定して対応しましょう。たとえば、商品の配送やサポートといった長期的な要件よりも、オンライン イベントやソーシャル セリングなど、すぐに必要な事柄を優先するとよいでしょう19

新しいテクノロジーを活用する

パンデミックによって特に厳しい影響を受けているのが、観光業界です。しかしながら、将来を見越した計画を立てるために、この時期を利用している企業もあります。たとえば、ある旅行会社はマーケティング資料の翻訳者による翻訳、または機械翻訳に対応した新システムを開発しました。重要性が高くない翻訳に機械翻訳を利用することで、コストの削減につながります。また、このテクノロジーにより、消費者が休暇の予約を入れて旅行を再開するときに顧客のターゲティングを開始できるようになります20

ワークフローに注目する

ワークフローを可能な限り円滑に、かつわかりやすくすることで、新規市場への移行を促進できるとともに、従業員へのプレッシャーもある程度和らげることができます。これを実現する 2 つの方法として、ワークフロー自動化の利用と、プラットフォーム連携の活用があります。どちらもローカライズにおいて非常に有用です21

ビジネスに対するサポートや助言について詳しくは、運営のベスト プラクティス ガイド および Market Finder のローカライズ セクションの関連リソースをご覧ください。


  1. SDL 

  2. Locaria 

  3. Thebigword 

  4. Thebigword 

  5. Thebigword 

  6. Thebigword 

  7. SDL 

  8. Locaria 

  9. SDL 

  10. SDL 

  11. Thebigword 

  12. Thebigword 

  13. Thebigword 

  14. Thebigword 

  15. Thebigword 

  16. Thebigword 

  17. Thebigword 

  18. Thebigword 

  19. SDL 

  20. Thebigword 

  21. Thebigword